一気呵成シリーズ:
作者本人が、NHKの白洲正子を紹介するテレビ番組に出ていた。あの白洲正子がが受け入れた人?、ということに興味を持ち、本を読んでみた。
人生から逃げるように転がり落ちてきた男が、尼崎の最下層民?の世界で出会う物語だ。自分を陰惨に見捨てている主人公のあり方に、なぜか共感し、引き込まれるように読み通してしまう本だった。そして自らが見捨てた、干からびた人生にも、人とのつながりと物語が生まれる。悲惨な物語が。
そしてその悲惨を見捨てずに、冷徹に剥き出したように提示する。
なにかダイアン・アーバスの写真のような、収まらない感じ、異分子の感触を感じる。それが離れ難い魅力となっている。
映画化されているらしい。猟奇やグロテスクにそまらずに、異分子であることをそのままにしている映画ならよいがと思う。
ものを見せる
