スターリングラード攻防戦にドイツ軍が敗退した直後、前年より戦争終結を訴えるビラ配りなどの反戦活動を続けていた「白バラの」の唯一の女子学生、ゾフィー・ショルは、ビラ配布活動で兄とともに逮捕拘束された。映画はそこから始まり、5日後、人民裁判ののち、即日彼女が処刑されるまでを追跡する。90年代に東欧を中心に公表された、新たな資料に基づく脚本という。
逮捕され、処刑されるまでをゾフィーに密着し、その経過を追体験する映画だ。センセーショナルでない緊張感が全編を覆っている。
5日のいつ、彼女は本当に死を思ったのだろうか。最低99日は猶予期間があると言われていたのに、人民裁判直後に「すぐに別れの手紙を書いて」と告げられた時か。
リアルフォトに現われる少女ゾフィーは家族と友人を愛する普通の女子学生だった。
自由な形の信仰なのか? 彼女は空に向かって祈る。
開いたドアの向こう、真っ黒なギロチン台を目にした時はなにを思ったのか。
この映画を知ることになったi-morleyによれば、映画は過去のものではなく、現代の延長だ、と監督は語っているそうだ。それを現代のものとして捉えるリアリティが自分にはあるか?
彼女は2003年にヴァルハラの殿堂に加えられた。
白バラ(wikipedia)
ヴァルハラ(wikipedia)