7・オスプレイ配備を隠す日本政府
オスプレイの沖縄配備を、なぜか日本政府が隠している。そのあたりのことを事実を重ねながら
記しておこう。
●オスプレイ配備を報じた米軍機関紙など
これまでに紹介した1997年の文書を含めて、あらためて一覧にしておく。
●名護市民への説明、高江区民への説明
直前に記したように、米軍の公文書は、1997年9月時点で、オスプレイを辺野古海上基地に配備することを明記している。しかし日本政府は、今日に至るまで、「オスプレイの配備をアメリカ政府から聞いていない」としている。
ここで、日本政府のオスプレイ配備問題での、沖縄県民に対する説明を振り返っておく。
| 年 | 月 | 日 | 内容 |
| 1997 | 11 | 18 | 9月12日のOKINAWA MARINEの記事を元に、名護市民は防衛施設局(那覇防衛施設局)の海上基地建設に向けた住民説明会でオスプレイの配備について質問している。 回答は、「海上基地はMV-22の配備を前提にして作るものではない」 『沖縄タイムス97年11月19日)』 |
| 2007 | 3 | 16? | 東村高江での住民説明会で、区民からの質問に、那覇防衛施設局の回答は、「オスプレイの配備は聞いていない」。 |
| 2007 | 7 | 24 | 那覇防衛施設局の桝賀(ますが)課長は、「沖縄平和センター」との交渉で、「オスプレイの配備は、米軍から聞いていない」と答えている。 |
●2006年までのオスプレイ配備についての国会答弁
2006年台までの、国会答弁も国会の会議録検索サイトから検索しておこう。
議事録では「オスプレイ」とも「オスプレー」とも表記しており、「オスプレー」の方が多い。くっきりと政府の答弁が分かる例として上原康助さん、辻元清美さん、大田昌秀さんの質疑を示しておく。
以上に示したように、名護市民、東村高江区民への説明でも、国会での答弁でも、オスプレイの沖縄配備を日本政府が「聞いていない」、「協議しておりません」と答弁してきた。しかしそれはどうやら「偽証答弁」であった。
辻元清美さん、大田昌秀さんの質問から一年後・・
●2007年4月・共同配信・米側の文書・オスプレイを明記
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2007年4月5日の沖縄タイムス、琉球新報の一面の記事である。
そのこと共同通信が入手した米軍関係文書から明らかになった。 |
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米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設を確認した一九九六年十二月の日米特別行動委員会(SACO)最終報告の草案で、日米両政府が米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレーの代替施設への配備を明記していたことが四日、米公文書や当時の交渉担当者の証言で判明した。沖縄側の反発を懸念した日本が最終局面で反対、オスプレーへの具体的な言及は削除された。 米国防総省当局者は昨年、海兵隊の次期主力機であるオスプレーの沖縄配備計画を明らかにしているが、何度も墜落事故を起こしており安全性への懸念が指摘される。日本は米側から「具体的な決定をしたという回答はない」としているものの、今回の文書により沖縄配備は九六年当時から「既定路線」だったことが裏付けられた。 沖縄をはじめ国民への情報公開の在り方をめぐり、日本政府の姿勢も問われそうだ。 共同通信が入手した九六年十月二十三日付の米軍メモによると、日米の作業部会は普天間飛行場の代替施設の滑走路について約千三百メートルと約八百メートルの二案を協議。米軍はオスプレーを沖縄に配備する考えを表明した。 日本側は「同機に合う施設受け入れへの理解を(国内で)求める難しさ」を説明。沖縄側と協議するに当たり、同機配備を公表すべきかどうか米側に助言を求めた。 こうした経緯を受け、最終報告の直前に当たる十一月下旬の草案は「海上施設(代替施設)はオスプレー部隊の配備を支援する」とした。しかし十二月公表の最終報告は「短距離で離着陸できる航空機の運用も支援する」と、オスプレーに関する表記は削除された。 十一月二十六日の日米協議を記録したメモによると、在日米軍は日本側に同機配備の情報を国内で公表するよう要請していた。交渉を担当したキャンベル元国防副次官補は削除の理由について「日本側が非常に懸念した。特に外務省の懸念が強かった」と語った。 |
SACO草案に明記されていたオスプレイが明記されたいた。
それが「短距離で離発着できる航空機」と書き換わった。
米国の担当者であったカート・キャンベルは、「日本側が非常に懸念した。」と証言している。
共同配信の記事で、明らかになった米軍(米国)側文書の日付、記述内容、そして関連する国内の出来事を、次の一覧表にまとめてみよう。いずれも1996年の出来事である。
| 年 | 月 | 日 | 米国側の文書、周知の出来事等 |
| 1996 | 4 | 15 | SACO中間報告・普天間を移設条件付で返還するなど |
| 10 | 23 | 日米の作業部会についての米軍メモ・ 米軍はオスプレーを沖縄に配備する考えを表明した 日本側は、沖縄側と協議するに当たり、同機配備を公表すべきかどうか米側に助言を求めた。 |
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| 11 | 7 | 久間章生・防衛庁長官就任(第2次橋本内閣) | |
| 11 | 下旬 | SACO草案 「海上施設(代替施設)はオスプレー部隊の配備を支援する。」 |
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| 11 | 26 | 日米協議を記録したメモ 在日米軍は日本側に同機配備の情報を国内で公表するよう要請していた。 |
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| 12 | 2 | SACO最終報告・オスプレーの記述は消えて、短距離で離発着出来る航空機 |
97年の名護市民への説明以来、06年3月の衆議院安全保障委員会、その後のオスプレイ配備のを言明した在沖米軍4軍調整官の発言を受けての国会質疑を含めて、日本政府は、オスプレイの配備を「聞いていない」、「協議していない」と言い続けている。
日本政府の住民への嘘と国会での「偽証答弁」が、96年の米軍文書と、当時、日米協議の事務的な米国の責任者であったカート・キャンベルの証言で白日のもとにさらされた。
●2007年4月・共同配信後のの国会質疑
新聞報道の直後、07年4月11日、衆議院外務委員会で、民主党・原口一博さん、共産党・赤嶺政賢さんと社民党の照屋寛徳さん、翌12日、衆議院安全保障委員会で社民党・保坂展人さんがオスプレイ配備について質問している。議事録を整理してみると、「米国側の文書については日本政府としてコメントする立場にはない。オスプレイの配備について協議したことはない」と従前と変わらない答弁を続けている。
議事録から関連部分を整理して一覧表にします。
●議事録の続き・・4月12日衆議院・安全保障委員会
保坂展人さんの質問は、国会ライブ中継で聞き、時々、私も野次りました。
野次:嘘はやめてください。「答弁偽装」はいけませんよ!!
議長:傍聴席は静粛に! って言うわけありません。パソコンに野次っているのだから・・
| 保坂展人 | ところが、昨日の外務委員会でもあったようですが、沖縄の新聞には、こちらのように、オスプレーの配備明記ということで大きく報道をされていますね。 この内容なんですけれども、これは、最終報告の少し前、九六年十月二十三日の日米の作業部会の記録の概要で、ワシントンで開かれている。 そのときに、オスプレーの沖縄の配備について、日本政府がアメリカに対して、沖縄との協議についてどうしたらいいかという助言を求めている。三つの選択肢を示している。 一番目は、オスプレーに言及しない。 二番目は、具体的に言及する。 三番目は、現在運用中の軍事機用にまず建設をし、アメリカ側がオスプレー導入を公表したら滑走路延長を求める。 この三つの選択肢を示したが、アメリカ側は具体的に答えなかった。 これは、外務大臣あるいは外務副大臣、答えられますか。こういう報道がありますが、いかがですか。大臣に答えていただければ。 |
| 麻生太郎 | 御指摘の米側の文書とされるものといたしましては、政府としては全くコメントする立場にはないんですが、オスプレーの沖縄への配備につきましては、従来のように、米側の方から一貫して、現時点で具体的なものは決まっていないと説明を受けておりますので、SACOの最終報告も、オスプレーの沖縄への配備を前提としたものではないと理解しております。 |
| 保坂展人 | 外務大臣、実は、メモランダム・フォー・ザ・レコードという、九六年の十月二十三日にPLUという米軍機関が作成した文書があるんですね。 この三ページ目のところに、今私が日本側の選択肢として示した部分が書いてあるんですね。 つまり、アメリカ側の文書で、日本側がアメリカ側にどうしたらいいかと打診をしてきたということが書いてあるという事実があるんですが、それはいかがですか。 |
| 麻生太郎 | 今ほど御答弁申し上げましたとおり、御指摘の米側の文書の内容についてちょっとこちら側としてコメントする立場にはございませんので、先ほど答弁を申し上げたとおりの答えであります。 |
野次:日本側がアメリカ側に打診した事実があるかどうかに、答えればいいんですよ!
| 保坂展人 | このオスプレー問題は私も、これは沖縄北方委員会ですけれども聞いたことがありますが、外交ルートを通してそのたびに外務省はアメリカ側に照会して、現在のところそういう具体的な計画は何ら有していないという答弁で、ずっと、これはほとんど与野党全部の議員から聞かれているんですね。 大臣、これは変な話ですが、日本側が打診したかどうかというのは日本側の記録に本来あるんでしょうけれども、アメリカ側に照会して確認したらどうですか。そういう文書がアメリカ側にはあるのかどうか。 |
| 岩屋副大臣 | 昨年の八月に、オスプレーの沖縄への配備に関する当時の報道がございました。これは、八月二十九日、沖北委員会において質疑がなされたところでございまして、その報道もございました。 そこで、外務省から在京米国大使館に対しまして……(保坂(展)委員「今言っているものについて照会してください」と呼ぶ)今言っている文書ですか。それは大臣がおっしゃったとおり、政府としてコメントする立場にないということでございます。 |
| 保坂展人 | では、これは防衛大臣の方に伺います。 国会答弁は大変重要だと思いますね。その国会答弁で十年にわたって政府は、歴代内閣は、こういったオスプレーの配備については何ら具体的な計画を有していないと米側から聞いていると与野党の議員全員に答弁してきたんですね。 これは、日米の間でSACOの最終報告合意前の協議において、オスプレーの配備問題は議論されなかったのか、協議されなかったのか。そこに文書は全くないのか。少なくとも日本側からアメリカ側に対してそういう協議をしたという記録はないのか。事実はどうだったのか。しっかり答えていただきたい。 |
| 久間章生 | 私はその日時の直後に就任しておりますけれども、SACOの問題について、特に普天間の移転については随分タッチしてきましたけれども、私の時代に、その直後から、私は十一月だったと思いますけれども、全然そのオスプレーについては議論すらしておりません。全く、オスプレーが可能性があるかのような話は一回も、その二年間にわたって、私の在任期間中に聞いたことはございません。だから、余りうちの方としては関心はなかったんだと思いますよ、そんな話については。 というのは、その後十年たっても実用化していないわけですから。実戦配備されていないわけですから。そんな危なっかしいそういうものについて、その当時議論するような状況にはなかったんじゃないでしょうか、推定ですけれども。私自身は知りません。 |
野次:久間さん、あなたが防衛庁長官に就任したのは96年11月7日ですよ。
オスプレーについて議論すらしておりませんって?
防衛庁の事務方がオスプレー問題を長官に相談しなかったのですか?
久間:ムッとしてパソコンの奥から睨みつけた。
| 保坂展人 | きのう外務大臣あるいは防衛省の政府参考人が答弁をしていますけれども、アメリカが現に普天間に配備しているCH46や53の後継機というのはオスプレー以外にないわけですよね。そこを確認したい。 そして、ない以上は、いずれそれは、麻生大臣の答弁とも重なるんですが、これが改善されれば結局配備されるのはオスプレーじゃないか、これは間違いないですか。 |
| 久間章生 | それ以外にないと言い切れるかどうか。要するに、技術はずっと革新していきますし、そして、それがもし非常に安全な機種であればまたそのときに議論が出てくると思いますけれども、今のところ、まだそこまで全然、みんなが認識するに至っていないわけでありますから、先生みたいにそれを、次は後継機はこれなんだと決めて議論する必要があるのかどうか。私はそこまで考えておりません。 |
| 保坂展人 | では大臣、事務方とちょっと確認していただきたいんですが、きのうの外務委員会で、赤嶺委員に対して、オスプレー以外のものを開発しているとは承知していないと防衛政策局長は答弁しているんです。これは間違いないでしょう。ちょっと確認してください。 |
| 久間章生 | それはまた別の話でありまして、アメリカがどんなものを考えているかは別ですけれども、少なくとも、普天間の代替施設でありますキャンプ・シュワブに、今度移しますそこについてオスプレーがこれから先配備されるという前提での議論は全然していないということであります。 |
| 保坂展人 | ところが、このアメリカ側の文書を見ると、オスプレーの配備について、非常に説明するのが難しい、これは日本側から、こう言っておるわけですね。SACOの最終合意にこのオスプレーの配備を入れるということが直前まであって、それはやはり削ると。こういうやりとりがあるわけですよ、現実に。 大臣は当時その直後に長官に就任されたということで、また十年後に今その大臣の席にいるわけですから、これはしっかり、本当にないのか、当時の防衛庁内あるいは日米のSACOの協議の中でオスプレーの配備について米側と協議した形跡がないのかどうか、確認。今断言できるなら断言してくださいよ、絶対にないならないと。 |
| 久間章生 | 少なくとも、議論するときにはそれが安全かどうかというのを確認した上で議論するわけですから、十年前に、まだ不確かなものについて、そんなことをしているはずがないと思っております。 |
野次:そんなことをしているはずがない、って意味不明だよ!
| 保坂展人 | 当時、日本側が沖縄県民に対して、この質疑も特に沖縄県民は非常に関心を持って、今大臣言われるように、非常に不安定で事故を起こしている、たくさんの乗員も死亡している、そして最近に至っても私が紹介したような状況であるわけですから、これは大事なことなんですね。ですから、文書で、例えば米側に対して照会をかけたり、あるいは県民に対してどう説明するか。 こういうやりとりは本当にないんですね。後から出てきたということはないですか。 |
| 久間章生 | それはないというふうに思っておりますし、何回も言いますように、安全性が確認されないものをわざわざ話題にすること自体が、開発されて安全だということが確認された段階で議論するならまだしも、そこが、まだ実戦配備もされていない、そういうものについてそれを議論するような、また問い合わせをするような、そういう段階でもないんじゃないかと思います。 |
野次:やり取りがなかったなら「なかった」と明言すればいいのですよ。
| 保坂展人 | 私の質問についても、八月二十九日、沖縄北方委員会でしたけれども、これは防衛庁、外務省ともに、米側に照会をかけたけれども何ら具体的な計画は有していないという答弁をされているわけです。 外務副大臣に伺います。 この米側への照会については、日本のどちらから米側のどちらに照会をかけて、具体的に何ら有していないというんですが、具体的に何ら有していなくても、大まかには有しているのかなと思ってしまうんですね。その辺はしっかり確認できますか。どういうルートでこれは照会をかけたんですか。 |
| 岩屋副大臣 | さっきお答えしようと思っておったんですけれども、済みません、私の勘違いだったと思いますが。 今のお尋ねについてですけれども、昨年八月、外務省の私どもの当局から在京米国大使館に対してオスプレーの沖縄への配備に関する米側の見解を照会させていただいておりますが、そのときに米側から、オスプレーの沖縄への配備については現時点では具体的に何ら決まっていないという回答を受けております。 |
| 保坂展人 | 麻生大臣にも伺います。 久間大臣にも伺いましたけれども、十年にわたってこのオスプレーの議論をしているんですね。我々は、いろいろな文書から、オスプレー配備について日米の間で協議したのは間違いないだろう、こう考えていますが、現時点でも麻生大臣は、そういった協議は全くないんだ、文書も何もない、米側に照会するつもりもない、こういうお考えですか。 |
| 麻生太郎 | 先ほど久間大臣の方から答弁があっておりましたけれども、少なくともSACOの最終報告に関しましてはオスプレーの沖縄への配備を前提としたものではない、交渉された当時の防衛庁長官がそう言っておられますので、私どもとしてはそのように理解をしておりますし、過去十年間にわたってその種の話が出ておりますが、それ以後この十年間で、米軍で実戦配備がされたという例を知りません。 沖縄は危険を感じる、それは当然のことだと思いますが、乗らされる軍人さんの方も危険を感じますので、危険を感じるようなものを実戦配備することは常識的には考えられぬと思いますので、もしそういったことになるのであれば、それは、完成品になった段階で初めて話し合いになるかもしれませんけれども、技術の進歩と関係をいたしますので、少なくとも、今の段階でないということは、ないということです。 |
| 保坂展人 | 久間大臣、東村というところにヘリパッドが予定されていますね。このニュースが伝わるや否や、沖縄では、やはりキャンプ・シュワブにオスプレーが配備されて、これは頻繁な演習などに、垂直離発着、こういう訓練に使われるんじゃないかと、非常に不安の声が上がっているんですね。 そういうことはあるのかないのか。ずっとないとおっしゃっているんですが、これは後から出てきたら大変ですよ。もし出てきた場合、責任をきちっととれますか。この十年間、ずっとないと言ってきているんです、日本政府は。出てきた場合、どうしますか。 |
| 久間章生 | 十年間あるあると言って、なかった、十年間のうち全然そういう動きがあってないわけです。だから、あるぞあるぞと言う方もみんなに対して不安をかき立てたことになるんじゃないでしょうか。 だから、十年間、何もそういうのはありませんとあの当時から言っているわけですから、ましてや東村のヘリパッドについても、そういうようなことは全く今話題にもしておりません。 |
野次:10年間、嘘をつき続けているだけじゃないですか!
| 保坂展人 | では、防衛大臣にも伺いますが、こちらの文書があるというふうに示しましたけれども、これは日米でやった作業部会ですから、当然、現在の防衛省内にも記録は残っているはずなんです。残っているはずだと思います。 それを、自分は知らないけれども、本当にないのか、きょうこういう質問が出たので本当にないのかというのをきちっと聞いていただけますか。 |
| 久間章生 | 当時だれだれが参加しておったのか、それはまた調べてみようと思いますけれども、その文書そのものが、どういうところから出た文書なのか、公文書なのかどうか、その辺についても私どもの方はわからないんですよ。 また、私文書といいますか、そういう私的な文書について、それについて正式な調査をするとかしないとか、これ自体がまたどうかと思いますので、その辺、非常に関心があられますから、その当時だれだれがアメリカに行っておったのか、まずその辺から調べてみようと思います。 |
| 保坂展人 | 私が言っているのは、アメリカ側の文書はコメントできる立場ではないと外務大臣もおっしゃっていますけれども、防衛省内に、当時の防衛庁内にそういう協議や議論をした記録はあるんじゃないですか、いや、ないとおっしゃっているけれども、本当にないのかと一言聞いたらいかがですかと聞いているんですよ。 |
| 久間章生 | もう約十年前ですから、今防衛省内にはほとんどいないと思いますから、だから、だれが言ったのか、そういうことも含めて、先生の方でもし日本からだれとだれが来ていてこういうことを言ったんだと書いてあれば、そこをまた参考にさせてもらいますけれども、そういう意味で、その文書というのは本当に公文書として残っているんでしょうかということを聞きたかったわけであります。 |
| 保坂展人 | こちらは信頼できるルートできちっと示されたものというふうに受けとめています。これは論議の中でしっかり明かしていきたいと思います。 最後に、防衛大臣の方に、今、厳しい財政事情の中から思いやり予算をかなりたっぷり払っている。そして、グアム移転ということで、沖縄からの負担が軽減されるんだと。しかし、今、オスプレーの話をずっとしていますけれども、これは結局、後継機で、安定するか完成したかどうかと日本側が別にテストするわけじゃないでしょう。アメリカが決めれば来てしまう。そういうものに対して、普天間が返ったぞという当時の橋本総理のあの言葉は私も非常に鮮烈に印象に残っています。しかし、現実に、この米軍再編で沖縄に負担軽減だといっても、基地の負担はかえってふえちゃうんじゃないかという不安、そして現実があるんじゃないですか。そういうことはないと言い切れますか。 |
| 久間章生 | 今の普天間のあの状況から見て、今よりも悪くなるなんということは絶対ない、それは言い切れると思います。 |
| 保坂展人 | では、オスプレーが配備されたとしても、それは今の状況よりよくなる、こういうことですか。 |
| 久間章生 | 配備されたとしてもとおっしゃいますけれども、配備するためには、安全かどうかが確認されて、米軍ですら今配備していないものを沖縄に持ってきて配備するという、そういう前提に立って議論すること自体がいかがかと思いますので、みんなに対して余り不安をあおるような、そういう言い方はやめていただきたいなという思いを持っております。 |
| 保坂展人 | 不安をあおるという言い方をされましたけれども、それなら、はっきりアメリカに、完成しないものを持ち込むなということをきちっと日本側として示すべきじゃないですか。 最後に一言だけ聞きますよ。アメリカのグアム島への移転に伴って、大きな経済負担があるわけですね。これをめぐってずっと議論していますけれども、これは、米軍が世界じゅうあちこちに出ていく、そういう拠点であって、日本国憲法に明確に違反する内容を伴っているんじゃないですか。 |
| 木村委員長 | 久間防衛大臣、時間になりましたので、簡潔に願います。 |
| 久間章生 | それは先ほど赤嶺先生にお答えしましたように、沖縄からの海兵隊の移転に伴って、それを我が国としても応分の負担をするということでございますから、これは憲法に反するものではございません。 |
| 保坂展人 | では、時間になりましたので、議論をしっかり続行したいという意思を示して、終わります。 |
保坂展人さんの国会質問は衆議院のビデオライブラリで検索して視聴できます。
2007年4月12日、安全保障委員会を選択して、発言者を「は」行から保坂展人を選択します。
●基地建設計画の一切を白紙撤回せよ
1972年沖縄の「施政権返還」の裏に隠されていた日本政府のさまざまな「沖縄返還密約」。その密約を報じた西山太吉さん(元毎日新聞記者)は、その当時の秘密が「今日の米軍再編の問題につながっていく」と指摘している(アジア記者クラブ通信177号)。
まさにそのとおりだ。
辺野古への基地建設を、高江へのヘリパッド建設を沖縄の負担軽減だ、と言い募る日本政府。その日本政府が隠してきた危険なオスプレイの配備を、実は日本政府は1996年、秋の時点で知っていた。そのことが米軍の会議メモから明らかになった。それにもかかわらず、国会で「オスプレイの配備は聞いていない」と嘘をつき続ける。
「沖縄返還密約」と同じ構造だ。
偽証した政治家たちを議事録から抜き出しておく。
橋本龍太郎、小渕恵三、久間章生、高村正彦、河野洋平、木村太郎、額賀nu郎、
小泉純一郎、麻生太郎、青木幹雄、町村信孝という歴代の総理大臣、外務大臣、防衛庁長官、官房長官、そして初代・防衛大臣である。
「沖縄返還密約」周辺の報道では、沖縄を日本政府が買い取ったかのように報じられた。しかし、明らかになったオスプレイ配備についての日本政府の「偽証答弁」からみると、日本政府は、沖縄を「持参金」つきで米国に売り渡したとしか表現しようがない。
共同が配信した日本政府の「偽証答弁」を明るみに出した重要な記事を掲載しなかった本土新聞各紙のアンテナの感度、それは日本人のアンテナの感度でもあるだろう。
日本政府は、名護市民、高江区民に「オスプレイ配備は聞いていない」と
ウソをついた事を侘び、
また国会での「答弁偽装」を撤回して国民に謝るべきである。
その上で、「ウソをついた償いとして」・・・
沖縄での基地建設計画を全て白紙撤回して、
アメリカ政府に、「新たな基地建設はできません」
と断る主体性が求められている。
日本人にはそのような日本政府をつくる責務もある。